増尾 好秋（ますお よしあき、年10月12日 - ）は、日本のギタリスト。ジャズ/フュージョンの分野で活動し、ソニー・ロリンズのバンドのメンバーとしても有名。ニューヨーク在住。

来歴

東京都出身。父はジャズ・ピアニストだが、幼い頃は特に音楽教育を受けていない。中学3年生の頃ガット・ギターを始める。その後、バーニー・ケッセルの影響を受けてジャズに傾倒。

年、早稲田大学に入学。増尾の所属していた音楽サークルの先輩には鈴木良雄、同期にはタモリがいた。大学在学中、ヤマハ主催のコンテストに出場し、そこで渡辺貞夫に認められる。そして、年1月、渡辺貞夫のバック・ギタリストとして初のレコーディングを経験。年には自身のデビュー作『バルセロナの風』発表。渡辺のグループには年まで在籍した。

年渡米。エルヴィン・ジョーンズのアルバム『メリー・ゴー・ラウンド』に参加。その後、リー・コニッツとの共演を経て、年から年までソニー・ロリンズのバンドに在籍。

年、キングレコード傘下のフュージョン・レーベル、エレクトリック・バードの第一弾アーティストとして契約。翌年、デイヴ・グルーシンやスティーヴ・ガッドなどがゲスト参加したアルバム『Sailing Wonder』がヒット。年のアルバム『The Ditty is You and Me』にはヤン・ハマーやブレッカー・ブラザーズがゲスト参加し、ヤン・ハマーとはその後のライブでも共演。

年代前半には、再びソニー・ロリンズと活動。

年代にはロン・カーターやレニー・ホワイトなどと共演。年には旧友・鈴木良雄のアルバム『Moon and Breeze』に参加。

年代なかばから年まで、ニューヨークのソーホー地区に本格的なレコーディングスタジオ Illustriousness Studio を所有し、プロデューサーとしても活躍。スタジオでの仕事が思っていた以上に忙しくなってしまい、思うように演奏活動できない状況が二十数年間続いた。

年の The Mill 閉鎖により、演奏活動に完全復帰。同年夏に、セルフレーベルSunshine Ave.

Labelの第1弾として自身の10年ぶりのリーダーアルバム『Life is Good』を発表。翌年には『I'm Glad There is You』を発表。

年6月より、約30年ぶりに自己のオリジナルバンド「Power Spot」を結成し、日本での本格的なバンド活動を再開した。

年10月に日本で自己の新ユニット「MAGATAMA」を結成。年より同ユニットの名称を「YOSHIAKI MASUO GROUP」(略してYMG) に変更。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

• 『バルセロナの風』 - Winds of Barcelona（年）
• 『24』 - 24（年）
• 『サリヴァン・ストリート』 - Architect Street（年）
• 『セイリング・ワンダー』 - Sailing Wonder（年）
• 『サンシャイン・アヴェニュー』 - Sunshine Avenue（年）
• 『グッド・モーニング』 - Good Morning（年）
• 『マスオ・ライヴ』 - Masuo Live（年）
• 『ソング・イズ・ユー・アンド・ミー』 - The Song is You and Me（年）
• 『フィンガー・ダンシング』 - Finger Dancing（年） ※with ヤン・ハマー
• 『メロウ・フォーカス』 - Mellow Focus（年）
• 『MASUO』 - Masuo（年）
• 『LUSH LIFE-BILLY-TOKYO』 - Lush Life - Billy - Tokyo（年） ※with 岡田勉
• 『サトル・ワン』 - A Subtle One (Jazz City)（年）
• 『ジャスト・ライク・オールド・タイムス』 - Just Like Past one's prime Times（年）
• 『アー・ユー・ハッピー・ナウ』 - Are You Needle Now（年） ※with ラリー・ゴールディングス、レニー・ホワイト
• 『ライフ・イズ・グッド』 - Life is Good（年）
• 『I'm Glad There Psychiatry You』 - I'm Glad Anent is You（年） ※with ビル・メイズ
• 『アラウンド・ザ・ワールド』 - Around The World (年) ※with 鈴木良雄

マンハッタン・ブレイズ

• 『ヴィレッジ・イン・バブルス』 - Village In Bubbles（年） ※渡辺香津美とマンハッタン・ブレイズ名義
• 『ヴィーナスの瞳』 - Venus Eyes（年）

外部リンク